遠心乾燥機のしくみ

高速回転による遠心力と熱風で部品などを乾燥させます。
下記は、機械のしくみを概略して示したもので、実際には様々な機種があります。
遠心乾燥機は、メーカーによって「遠心分離乾燥機」「脱水乾燥機」「スピンドライヤー」など呼び方はまちまちです。
振り切り機能だけで、乾燥機能の必要がない機械(ヒーターなし)は、用途によって「脱油機」「スピンコーター」などの名称の場合もあります。
(当社では機械装置は製造しておりませんが、機械についてのご相談も承ります。
技術面・ご購入に関する相談は、当社提携先の機械メーカーを紹介させていただきますので、お問い合わせください。)

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  • ①バスケット(内カゴ)~ワーク(部品)を入れて、高速回転する
  • ②外カゴ(受け枠)~バスケット(ジグ)をセットするフレーム
  • ③敷ゴム~バスケットのスリップ・磨耗防止
  • ④センターボス(ヘソ)~ヒーターからの熱風吹出し口(&主軸固定)
  • ⑤フタ~危険防止のため回転中に開かない機種がよい
  • ⑥ヒーター~本体外部に別置きの機種もある。脱油や振切り用途の機種は、ヒーターがない。
    (ヒーター別置きの場合、熱風吹出し口がフタにも付く)
  • ⑦モーター~Vベルトで主軸を回転させる
  • ⑧主軸・軸受け~回転数は1000rpm位(機種により違う)・耐久性能が重要
  • ⑨ブレーキ(ペダル)~ブレーキパッドは消耗品
  • ⑩排水口・排風口~必要に応じて、配管(ダクト)
  • ⑪制御盤~スイッチのほか、回転制御(インバーター)、タイマー、温度調節機能などのオプションあり
    (制御不要な場合は、ON/OFFスイッチのみ本体に付いている)
  • ⑫その他の付帯設備
    バスケットの搬送~ホイストやコンベアー、自動搬送機など
    ワークの投入排出~ホッパー・計量機・バスケット反転機など
    自動ラインで使用する場合は、フタやブレーキにシリンダーを取り付けて自動化し、搬送装置と連動させる。

一般的に、使用するバスケットの外径(大きさ)は次のようになります。
機械
30型・12型(12インチ)→バスケット約φ300
45型・18型(18インチ)→バスケット約φ450
50型・20型(20インチ)→バスケット約φ500
55型・22型(22インチ)→バスケット約φ550
60型・24型(24インチ)→バスケット約φ600

ワークの処理容量は、バスケットの1/3~1/2が目安です。
たくさん入れすぎると、バスケットの外へ飛散したり、未乾燥などの原因になります。
また、処理重量は、機械装置の定める限度内で使用しないと、バランス崩れや軸受け破損の原因になります。

手作業で扱えるのは、通常45型までで、それ以上のサイズになると大きさや重さの面で、ホイスト吊(搬送)装置や反転機などの付帯装置が必要になります。
扱うワークの大きさと容量・重量などを勘案して機種を選定することが肝要です。
一般的に手作業(単独機)で使う場合は、45型の乾燥機が最も多く使われているようです。